前回に引き続き霊障のお話。前回はワンちゃんが見えない存在に向かって吠えていた原因を解決したところまでお話しました。しかし、依頼者を一番悩ませていた子供に対する怪しい気配の原因がわかりません。今回はその謎解きと解決です。
女性の霊はどこにいるのか?
女性の霊の姿が、どこにも見つからないので、私は子どもたちに意識を向けました。すると上の子が教室にいるのが見えます。なんと、例の女性が耳元で囁いているではないですか!ずっと上の子にくっついていたのです!子供に付いて歩くとは感心できません。どんな理由があったとしても、弱いものに付け入るようなことは許せず、私は容赦しませんでした。相手の存在を一瞬でキャッチし、使っていない物置部屋に結界を貼り、その霊を隔離しました。そして、もっとも強烈な浄化のエネルギーを浴びせ続けました。お客様には、「見つけたから安心してください。使ってない物置に封じ込めたので、その部屋にあまり入らないで下さい。」と伝えました。
子供に手を出す霊にはキツいお仕置き
子供に付いて回っていたことが、どうしても許せなかった私は、痛みを感じる浄化のエネルギーを送ってしっかり懲らしめました。普通の霊体は痛みを感じないものですが、生きていると思い込んでいる霊体は痛みを感じるのです。二週間ほど経った頃でしょうか。女性の霊は「参りました。もう堪忍して下さい。」と言ってきました。そして、その後自分の生い立ちを話し始めたのです。話終わると、随分すっきりしたようなので、「あちらの世界に行きましょうか。」と確認し、きっちり除霊しました。
子供が喋れなかった原因は
しばらくし、相談者から連絡が来ました。子供が、「最近ね、お友達が1人いなくなったんだよ」と言ってきたそうです。なんと、2人ともその女性と遊んでいたようです。その霊は、子供の頃に売られてしまった女性だったので、「子どもと遊びたかったんだろうな」と思いましたが、少し悪さが過ぎました。子供の話を詳しく聴くと、その霊は、「これはお母さんには言っちゃダメだよ。」とか、「これは他の人には内緒だからね。」と言い、子供から自分の存在が知られるのを防ぐために色々禁止していたようです。子供が自分に何か隠し事をしているように感じていたお母さんは、霊の仕業なのか、障害が原因なのかわからなかったのですが、今回除霊したことで、子どもたちが母親に何でも話すようになり、謎が解けたと。とても安心していました。また、家族に無関心で別々の寝室で寝ていたご主人も変化しました。全ての霊的な問題が解決したら、家族四人仲良く同じ寝室で寝るようになり、ようやく家族らしさを取り戻し、家族の笑顔が増えていったようです。