「すっかり恋に臆病になってしまって、次の恋をしたいけれどなかなか踏み出せない……」
こんなふうに思ったことはないですか? もしくは、現在進行形で悩んでいる方もいるかもしれません。でも、恋をしないなんてもったいない!
そんなわけで今回は、かなくなになってしまった心をときほぐす本を紹介していこうと思います。恋の楽しさやドキドキはもちろん、切なさや愛しさが伝わってくるオススメの3冊をチョイスしてみました!
今すぐに恋がしたくなる本、3冊
『恋する万葉集』(歴史浪漫研究会・編集/リベラル社)
え!? 万葉集ってもはや勉強では……? いえいえ、そんなことはぜんぜんありません。たしかに万葉集は千年以上も前に作られた歌集です。そのため古典の要素はたっぷりとみてとれます。言葉や言い回し、時代背景も現代とはまるで違いますからね。しかしそれと同時に、今も昔も「恋をするトキメキや切なさに変わりはない」ということも感じられるはずです。
それにこの本は現代語での解説がしっかりと書いてありますから、身構えることなく読めると思います。
余裕がないときこそ、昔に思いをはせることって必要だと思うんです。情景をイメージしながら読むとより情緒が増すのでおすすめです。
『時をかける少女』(筒井康隆・著/角川文庫)
これは恋愛小説とSF小説が融合したような作品。かなり有名な作品ですので、すでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、ざっくりと説明すると未来を生きる少年と現在を生きる少女の恋の物語です。そしてなにより少年と少女の純粋なやりとりが読者の心を揺さぶります。少女が身のまわりで起こった謎の解明をしようと奮闘していくうちに、だんだんと真実が見えてくるのですが……。切なさMAXの純愛ラブストーリーです。
この本が、いつのまにかなくしてしまった探究心や純粋な感情を思い出させてくれました! 乾いた心にしみるんですよね~。
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』(七月隆文・著/宝島社文庫)
こちらも切なさMAXの純愛ラブストーリー。パラレルワールドという壁に翻弄されながらも、できる限りなにかをしてあげたい、相手のために尽くしたいという思いでお互いがお互いのために精一杯の行動を起こしていきます。愛する人を大切に考える2人の思いが溢れてくるような作品です。読み終えるころには涙を流しながら、相手のことを考えることこそが愛なのだと痛感するはず。2人の会話をきいている錯覚におちいるような書き方がとても新鮮です。
なかの世界に引きずり込まれるように数時間で読み終えてしまいましたが、読み終わったあとの余韻が「恋っていいな」と思わせるんですよ!
嬉しさも切なさも、恋に欠かせない要素
私は、恋に臆病になる必要なんて全然ないと思います。だって恋する嬉しさも切なさも悲しさもつらさも、あたり前ですが恋をしないと経験できないんです。傷つくことを怖がらずにたくさんの恋をして、キラキラと輝く豊かな心を手にいれちゃいましょう。恋をすることが、きっとあなたの魅力につながります!